2007年07月20日

北に向かって走れ

更新が減るのはROで忙しいから…
そんなふうに考えていた時期が(ry

さて皆さん、渡良瀬遊水地というものをご存じでしょうか。
軽く説明しておきますと、渡良瀬遊水池は渡良瀬川の氾濫による被害防止と足尾銅山の
鉱毒対策として栃木、群馬、埼玉、茨城の4県にまたがって作られた治水施設。
東京ドーム100個分と言われる広大な敷地を堤防と水門で囲ってあり、谷中湖と呼ばれる
人工湖、グラウンド、ゴルフ場といった施設の他は建設当時からほとんど手つかずの原野
がひたすら広がっていて、今なお日本の原風景を残す関東平野で希有な場所なのです。

まあ建設に至る経緯には色々といわくがあるので、素直に素晴らしい場所だとも言えない
のですが、東京から手頃な距離であれだけ非人工物だらけの眺めが見られるのはここを
置いては他にないのも事実。

というわけで、行ってきました渡良瀬遊水地。もちろん自転車で。
やっぱり(元)江戸川の自転車乗りとしては目指すべき場所なのですよ。


休日出勤分の振休を無理矢理ネジ込んで金曜出発という予定で、木曜夕方に休みます
メールを関係者に出して天気予報を見ると、朝時点では低かった翌日の予想降水確率は
夕方になって大幅アップ。誰に言えばいいのか分からないけど、勘弁しようや、なあ。

金曜当日。見事な曇天。頼りなく若干の青空が覗いていますが今にも雲に負けそうです。
このやり場のない怒りをどうしてくれようか 。・゚・(ノД`)・゚・。

半ば勢い、半ばヤケクソで決行。
まずは蔵前橋通りを通って江戸川土手まで走ります。例によってこの行程は略。



で、江戸川土手に到着。水元公園へ行って以来なので、1年と10ヶ月ぶりですな。
おぉ、看板が新しくなっていらっしゃる。心の底からどうでもいいけど(ぉ



平日の昼間なのでこの閑散ぶり。素晴らしい、気分よく走れそうです。

とか調子コイていられたのは三郷を過ぎた辺りまで。
や、体力的にはまだまだ問題なかったのですが、ポジションが悪いのか、べったりと座り
すぎなのか、早くもケツが痛くなってきたんです…
街乗りなら信号で止められる度にサドルから立つので、もうちょっと保つんですがねえ。
しかし、なってしまった時点で打つ手なし。こまめに休憩を挟みつつ進むしかありません。

40km手前で水切れ。すっかり失念してましたが、周りは田んぼだらけのド田舎なので
街乗りのように気軽にそこらで補給が効くわけではないんですな。予備があるにはあるん
ですが、凍らせて持ってきたので、まだ口を湿らす程度しか溶けていません。
なんだかもう、いちいち迂闊だな俺。街乗りに慣れすぎですか。ああそうですね。

不思議なもので、飲めないとなると余計に喉が渇いてくるから困りもの。実際、曇っては
いますが湿度が高いため汗がダラダラと流れているので、水分補給は必須なんですが。



ケツの痛みと喉の渇きに耐えながら進むと、エドガーのオアシスであるシンザカヤ発見。
が、今年の3月に惜しまれながらも閉店。

「ああ、ここが営業していれば…」

と思ったのですが、よく見れば脇に自販機があるではありませんか。渡りに船、地獄で仏。
ホント周辺には商店の類が何もないので、自販機だけとはいえ実にありがたいです。

50kmを過ぎ、昼食を摂るため宝珠花橋を渡って対岸にある(相変わらずこっち側には何も
ないんです。埼玉県だめすぎ)ドライブインへ。
とにかく休憩が欲しかったので気にもせず入ってしまいましたが、昼はとっくに過ぎている
せいなのか常にそんな感じなのか中はガラガラ。普段なら少し入るのに勇気が要りそうな
佇まい.。
そんなわけなので、正直味は期待してなかったんですけど、定職に付いていた握りが
場末の割に予想外にちゃんとしててビックリ。

ゆっくりめに昼食を摂ってコースに戻るとケツの痛みが和らいでいて、30km手前の調子に
戻っていました。うはwww俺余裕過ぎwwwww80kmとか楽勝じゃねwwwwwwwっうぇ

元気は15分しか続きませんでしたが orz



そろそろ利根川との分流地点。対岸に見えるは関宿城のレプリカである関宿城博物館。
エドガーの間では単に「お城」と呼ばれ、折り返し目標地点になっています。
寄って行きたいところではありますが、その余裕はなさそうなので対岸から眺めるだけ。



出発から約60km。分かり難いですが利根川との分流地点。江戸川の始まるところですな。
手前が江戸川で、左端辺りで分流してる…はず。



そしてこんにちは利根川。さすがにでかいです。
河川敷が広すぎて川面は殆ど見えません。

新しく江戸川CRと利根川CRが堤防上で接続されたのか、事前に仕入れた情報よりも楽に
利根川CRに入れました。アスファルトもまだ新しかったし、まあそういうことなんでしょうね。

が、この辺りで、ケツの痛みに加えてとうとう足にガタが来はじめました。
…うぐぅ、腿の筋肉がつった

仕方なく新利根川橋の下で休憩。
すぐ痛みは引きましたが、ちょっとあせった…

空を見上げれば完璧な曇天。もはや青空のカケラもなく、ついため息が出てしまいます。
降ってもおかしくはない空模様ですが、天気予報では降水確率低め。つーか降るな。

しばし座っての休憩の後、新利根側橋を渡って茨城県側へ。



つーか川幅広っ

そして茨城県に初侵攻。ヘッヘッヘ、自転車一台分の土地を占拠してやるぜ覚悟しな。



笑っちまうぐらいのド田舎。埼玉県と変わらないと思ってましたがこりゃマジモンだわ。
見渡す限りの田圃とは…我ながら遠くへ来たもんだ。

利根川CR全体がそんな感じなのか、単に茨城県に金がないのか、車止めがあちこち破損
もしくは欠損してました。車止めがもぎ取られたかのようにバリになっている箇所もあって、
あれは踏んだら間違いなくパンクしてましたね。
うーん、やっぱりこっちはDQNが多いんですかねぇ?
あと、犬のウ○コはちゃんと片付けてくれ(泣) これは江戸川CR、特に埼玉県内も同様。

利根川から渡良瀬川へ入り、三国橋の袂から古河市街へ。
もうひたすら走っただけなので猛烈に端折っております。



着きました古河駅。
超疲れたよママン

やっぱり信号がないと所要時間も短いですな。寄り道が殆どないってのもありますけど。
悪天候故かグライダーの滑走が見られなかったので、今度はお城まで行ってみたいかも。

と、いうわけで、本日は古河市街のビジネスホテルにお泊まりです(何

ビジネスホテルのフロントで「自転車置き場あります?」とか訊く阿呆はあんまりいねーだろ
とか思ってたけど、普通に対処されたのでもしかして珍しくないのかも。


本日の走行距離:79.89km  所要時間:約6時間

この記事へのトラックバックURL